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介護保険各施設のサービス収入と動向 2

ケーススタディ
 「おかの花」(氷上郡春日町:小椎尾隆施設長)は、昭和29年に当初黒井町立で設立された「丹波養老院三相園」(定員30名)を母体とし、昭和30年に町村合併により春日町立となりました。同33年に定員50名となり、同47年には社会福祉法人に移管されました。平成8年4月には特別養護老人ホーム「おかの花」におかの花デイサービスセンター、おかの花在宅介護支援センター、ケアハウス保月の郷が併設されました。この施設は「その人なりの幸福」を考え、1人1人にその人の介護にとって重要な情報を記入した「介護計画書」を作成しています。これにより、どの職員も対応可能な体制をとっています。又、毎年、桜祭りや盆踊りを開催し、家族を招く。今年は社会見学に淡路花博に行くなど、地域社会との繋がりを重視しています。この地域では、介護保険導入後、デイサービスの利用が増えてきています。
 「園田苑」(尼崎市:中村大蔵施設長)は、昭和63年に設立された社会福祉法人です。50床、ショートスティ4床。「地域一体型」の特養を目指しています。介護職員と高齢者の関わりだけでなく、高齢者どうしの協働的関わり、さらには高齢者と地域住民との関わりの上に介護は成り立つという考えに立っています。介護保険導入後、介護保険の報酬対象にならないサービス、例えば、地域の盆踊りに連れて行くサービスなどがあるが、個人個人の生活の潤いになるものなら積極的に実施するとしています。「措置」から「契約」へと変ったものの、基本的には措置時代と変わらないサービスを行いたい。人間の晩年ぐらい精神面も含めた情のあるサービスを提供したいとしています。ほかに同社会福祉法人は兵庫県と尼崎市が災害復興基金から1億1千万円を投じて建設した「尼崎グループハウス」(高齢者の共同生活施設)の運営委託を受けています。
 「鹿児の郷」(加古川市平荘町:瀧淑郎施設長)は、平成10年に開園されました。ショートステイ20床のほか、介護保険の利かないケアハウス13室(うち夫婦用2室)を併せ持つ。ここには加古川市の委託を受けて在宅介護支援センターもあります。従来、利用者が行政に頼んで入れてもらっていましたが、介護制度導入により利用者の裾野は広がった。しかし、介護職員の配置基準が従来は入所者1人に対し4.1人だったものが、これが3人になり、報酬請求事務なども煩雑となり、ますます労働集約的になりました。今までの補助金がなくなり経営的には難しい時代となりました。介護保険制度の問題点として、成年後見制度などが熟する前に制度がスタートしてしまった感が否めないといいます。当施設では、他の施設が通常午前中に入浴時間をとっているところを希望者の多い午後にする、園児訪問など入所者と外部の人とのふれあいの機会を増やすなど、入所者に対するサービス向上に努めています。